ツーリングレポート
in 2003.3.30
岩見沢〜札幌 怒濤の45km
Part 3


今回は画像なしです♪


飯も食い終わり、本格的に札幌を目指すわけです。
岩見沢〜江別間で最大の難関の『交通量多いのに歩道なし』の区間も走破し、あとは歩道に乗って走るだけ。
精神的にもその区間が終わるとラクになります。まっ、早朝だから大して交通量多くないんですけどね。
で、とりあえず北海道では有名な製紙業者の『王子製紙』が遠くに見え始めたころ。
突如、俺の後ろを走っていた友人Aが横から俺を抜いて行くではありませんか。
そこで、自称チャリ最速の俺の闘争心に火がつき、一気にギアをアウター×トップからアウター×ローに切り替え、
全開DASH!!
10mはあった間隔が縮まり車間は1m!
「ただ抜くだけじゃおもしろくない(ニヤ」
と思った俺は友人Aのリアタイヤに自分のフロントタイヤを擦り付けることを決定!
さらに車間を詰め、友人Aとの車間は2cm
俺の気配に気付いたのか、友人Aが後ろを振り向きます。すると、ヤツはいきなり笑い始めたのです。
とりあえず停車。そして友人Aは爆笑しながら言いました。
「お前、すっげー顔に泥ついてるゾw」
・・・・・・・・・・・・・・・・・(汗
え゛!?
俺はとっさに顔をさわり、手を見てみます。すると、見事に泥が付いてるではあ〜りませんか!!
そういえば、全開DASHしてるときに顔になんか冷たいモノが当たってきてたような・・・

そうです。
このとき、雪解け水で路面は若干濡れていたのです。
冬期間中は滑り止めに砂をまくことが多いんです。そのせいで春先は路面によく砂が浮いてます。
その砂が雪解け水と融合し、薄い泥となっていたのです。
そして、友人Aのリアタイヤが雪解け水と共に泥も巻き上げて後ろにぶっ飛ばしていたのです。
ぶっ飛んだ泥は言うまでもなく真後ろを2cmなんて間隔で走ってた俺の顔に直撃するわけです。

俺は顔の次にジャンバーを見ました。
すると、黒地のナイロン製ジャンバーにも見事に泥がふっかかっていて、ある種の迷彩にも見える程です。
換えのジャンバーもぬれタオルも無いので、やっと追いついてきた友人Tのポケットティッシュでとりあえず拭き取り、その場は何とかしました。
ちなみに、友人Tと友人Mにも爆笑されたのは言うまでもありません。

さて、しつこく友人Aに笑い混じりで文句を言いながら江別市街地に入ってきました。
ここは結構信号が多いんです。短い区間では50mに3個も信号があるところです。
最初は何も考えずに普通に信号を通過していたんですが、市街地の約半分を通過したところで全員が気付きます。
『俺等、まだ信号に引っかかってねぇ!!』
この信号の多い市街地、しかも国道を数百m走っていながらまだ信号に一度も引っかかっていないのです。
すなわち、まだ市街地に入ってから止まってないんです。NON STOPなんです!
朝っぱらから2時間もチャリを漕いでるしかやることがない俺等はちょっとした遊びを始めます。
”江別市街地をNON STOPで通過する”

順調に走っていると前方約10m先の信号が点滅を始めています。
普通ならここから全開DASHをして無理矢理わたるのですが、間に合わなかったら止まるハメになります。
そんな賭にでるよか確実な方を選んだ俺等は逆に減速を始めます。
そりゃもう、歩いた方が速いくらいのスピードまで減速します。
いつの間にか決まったルールでは『足を付いたらリタイヤ』なので細心の注意をはらい、怪しげな野郎4人はトロトロと走ります。
信号が青に変わるまで根性でやり過ごすのです。
そして、青に変わった瞬間一気に加速して次の信号まで突っ走り、間に合わなかったら減速、というのを繰り返したのです。
そのうちに、友人Aが信号が赤になっているにもかかわらず減速しません。
「ヤツめ、勝負を捨てたか!?」
と全員が思ったその瞬間、ヤツは横断歩道の手前でターンしてこっちに向かって走って来るではありませんか。
そして、俺等の後ろの方から再び抜かしていきます。で、またターンして戻ってくる。
友人Aは邪道技を使ってきたのです。
遅走りするくらいなら速めの速度でぐるぐる回ってた方がマシだ、とヤツは考えたのでしょう。
信号がかわるまでそれを繰り返し、ヤツは生き延びました。

そんなこんなで江別市街をNON STOPで通過に全員が成功するのでした。


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